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https://www.amazon.co.jp/キネマ旬報-2018年11月上旬特別号-No-1793/dp/B07HSLVBTN/ref=sr_1_3/357-6990759-6652933?s=books&ie=UTF8&qid=1540598296&sr=1-3&refinements=p_lbr_one_browse-bin%3Aキネマ旬報
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玩具会社のアクション・フィギュアの映画化というだけでも悪い予感しかしないし、完成してから数年間、棚晒しなっていたというのも良い前兆ではない。気が進まぬままに観に行って(行くなよ)、予想通り、と言うか、予想を下回る出来だったので、とぼとぼと家路をたどるはめに…。
内容的には「寄生獣」と「仮面ライダー/オーズ」を一緒に煮込んで、「アイアンマン」の器に入れたようなもの。ただし、予算的には「アイアンマン」でも映画版「寄生獣」でもなく、「ライダー」に近いのではないかと思われる。実際にはそんなことはないだろうが、なんだかとっても安っぽい。 「ライダー」とか戦隊ものの第一回放送時に30分でやっていることを、無理矢理90分に引き延ばしたような薄味で、とにかく主人公のキャラが薄っぺらい。自らのパワーに目ざめた少年の戸惑いと興奮の描写もほとんどない。まったく魅力のない少年なのに、美少女と親しくなる。この少女も、なんとなく主人公の側にいるだけで、誘拐されるとか人質にされるとかの、ヒロインとしての責務を果たすわけでもないのである。 アクション場面の少なさも驚くほどで、"マックス・スティール"に変身して最初に闘う相手は嵐に擬態した侵略者。肉弾戦の面白さ皆無。 暗殺部隊が登場するので、主人公がこいつらをばったばったとなぎ倒すのを期待していると、こいつらを雇っている会社の大株主が主人公のかあちゃん(マリア・ベロ、なぜ出た?)ということで、「あんたたち、ふざけんじゃないわよ」、「どうも、すんません」で終わり。 主人公の亡父の親友で、親切そうな顔をしたアンディ・ガルシアがラスボスだということは、誰が観てもガルシア登場の3秒後にわかると思うので書いてしまっていもいいかな。もう、書いちゃったけど。 で、そのガルシアが安っぽい強化スーツに身を包んでマックス・スティールと闘うのが(一応)クライマックス。仕事を選ぼうよ、ガルシア。なんか狭いところでガチャガチャやってます。 ボスも倒してめでたしめでたしというラストで「えっ、おれ、空も飛べるの?」ビューーーーン!!!って、どういうことよ? だったらもっと早く飛んで闘えよ。少しは退屈が紛れたはずだから。 同じ"マックス"なら、「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」ブラック&クローム・バージョンをもう一度観に行けばよかったな、と思ってしまいました。 最新号。連載はヒュー・オブライエンとジョン・ウエイン。
by broncobilly
| 2017-01-20 08:23
| 映画評
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