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引退していた伝説の殺し屋ジョン・ウィックが、かつて交わしていた誓約のために最後の仕事を引き受けざるを得なくなるが、依頼人に裏切られ巨額の賞金をかけられたため、自身が殺し屋たちの標的となってしまう。
すでに公開された、アメリカ国内での評判がすこぶるよく、興行も好調だったようなので、前作と比べて悪くはないだろうと期待していたのが、率直に書くと、予想を遙かに上回る出来。ここまでやるとは思っていなかった。 愛車を取り戻すために、前作のラスボスの兄ピーター・ストーメアのところへと殴り込むエピソードからスタート。このシークエンスから(文字通り)アクセル全開なので、楽しませてもらいながらも、この調子で全編引っ張ってしまうと、アクションそのものに飽きてしまうのではないかといささか心配になってくる。 そのあと、ローマに渡り、暗殺を実行するまではいくぶんテンポは落ちるのだが、決してつまらないということはない。暗殺の標的となるクラウディア・ジェリーニとの最後のやりとりなど奇妙な味がある。 なんと言っても、ウレシクなってしまうのは、ローマの殺し屋ホテルのオーナーとしてフランコ・ネロが登場すること。実に渋くてカッコイイ。「ジャンゴ:繋がれざる者」を観たときには、ゲスト出演させるなら、もっとちゃんとした役で出せよタランティーノ!と思ってしまったのだが、この作品でのネロは実にいい。けっこう出番もあるし。 さて、ウィックが追われる立場になると、前作を更にパワーアップさせたアクション場面のつるべ打ちとなるわけだが、ローマでは史跡や古い街並みを背景に、ニューヨークでは地下鉄列車内や駅で、クライマックスは「上海から来た女」、「燃えよドラゴン」ばりに、とアクションの舞台がそれぞれ違うので、基本的には同じことを繰り返していても、一本調子にならないのがありがたいところである。 要所要所ではスタントダブルを使っているのだろうが、それにしてもキアヌはよく動く。 前作に続いて登場のイアン・マクシェーンもますます貫禄がまして物語を引き締めている。ローレンス・フィッシュバーンの役も面白い。 今回は続編ありきの作り方で、なにせウィック君は雑魚敵たちの命は容赦なく絶っていくのに、強敵はなぜか見逃すんだよねえ。 それでも、あざといなあ、と呆れてしまうよりも、むしろ喜ばしく感じてしまうのは、たっぷりと楽しませてもらったからである。 第三章、お待ちしております。
by broncobilly
| 2017-07-07 14:46
| 映画評
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