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台風一過、空は真っ青で気温は高いものの空気はさっぱりして気持ちいい。 なのに、交通機関が完全に再開していないために出講している学校が午前中休講となった。午後どうなるかは、しばらくはっきりしなかった。 結局、週日休講との連絡があり、さて思わず空いた今日(一日、映画の日)何か観ようと思ったものの、「スカイスクレイパー」、「死霊館のシスター」はもう観たし、絶対に観るつもりの「クワイエット・プレイス」、「クレイジー・リッチ!」、「若おかみは小学生!」は時間が合わない。 お、今頃「クリミナル・タウン」やってるじゃん。ふむふむ、IMDbチェックすると、うわあ、☆5.3かよ! どうしようかなあ。やっぱ美術館に行こう。あっ、月曜は休館日だ。 というわけで「クリミナル・タウン」に行ってきた。行ってよかった。 ワシントンD.C.に暮らす高校生のアディソン(アンセル・エルゴート)の親友ケビンがバイト先で射殺される。事件がギャング同士の構想として処理されることに我慢できないアディソンは、恋人というか初体験の相手のフィービー(クロエ・グレース・モレッツ)に協力してもらったり、反対されたり、またまたベッドを共にしながら、ケビンの死の真相を探ろうとする。 明らかになる真相は?! え? それだけですか? あっと驚く真犯人とか、度肝を抜く背景とか、一切ありません。 その代わり、エルゴートが「ベイビー・ドライバー」ばりに車を駆る華麗なアクションが…ありません。 でもね、モレッツが脱ぐんだよ!というのも嘘です。すいません。 なんかイライラした小僧が、でも童貞じゃなくなって嬉しいなあ、と時々ニヤけながら、画面の中をうろうろしているうちに、九〇分に満たない上映時間があっという間に終わってしまう。 恋愛映画というにはミステリ的仕掛けが強すぎるし、サスペンスはあまりないし、さっき書いたようにミステリにはなってないし…。ジャンル不詳。 でも、そこが捨てがたい魅力だったりする。サム・マンソンの原作を脚色したのがスティーヴン・ナイト(サーシャ・ガヴァシ監督と共同)なのですね。 この人の書く脚本とか監督した映画には、なんというか一つのジャンルに収まりきらないところがあって、そこが面白かったりもする。 「クリミナル・タウン」は特に「ハミングバード」(12)を思い出した。アクション場面がほとんど皆無の、ジェイソン・ステイサム主演作。ジャンル不詳。でも、これ好きなんだよなあ。 自らの罪を贖うことで救済を求める男という主人公の姿も重なる。アディソンが何に「罪」を感じているかは、ここには書きません。ご自分でお確かめください。 もともとはナイトが監督も担当の予定だったとのことだが、結局監督を担当したガヴァシが脚本にも参加(書き直し?)というあたりで、何かトラブったのかなあ、という気はする。 ナイト監督版を観たかったような気もするが、ガヴァシの淡々としたタッチも悪くない。 エルゴートとモレッツの初体験の場面は、イメージ・ショット的に処理するのではなく、尺を取って、ある意味具体的に描写しているのだが、白を基調とした画面に、まったくイヤらしさがないのが良。 主役二人は旬の人たちだが、少年の父を演じてるのがデヴィッド・ストラザーンで少女の母がキャサリン・キーナー。 極端な性格を与えられている役ではないのだが、巧い人たちなのできっちり見せてくれる。 字幕には出ないが、ストラザーンは元ワシントン・ポスト紙のカメラマンだが落ちぶれていて、キーナーは政界の大物で、主役二人のロマンスには「身分違いの恋」の要素もあるのだが、これ見よがしではなく、どちらかの親を悪役にするでもなく、さらりと描いている。 デヴィッド・ボウイの歌を、あんな風に使うのは反則だ。とてもよかったけれど…。 などと書いてくると、とてもいい映画のようだが、これといった盛り上がりもなく終わるし、いびつな作品であることは間違いなく、若い二人の代表作には決してならないだろう。 でも、台風でふと空いた午後の、他に選択肢がなかったがゆえの時間つぶしとしては、ちょっと心に残る拾いものになったと思う。 #
by broncobilly
| 2018-10-01 17:22
| 映画評
SFアンソロジー・シリーズ「ブラック・ミラー」のエピソード「サン・ジュニペロ」が昨年度のエミー賞を受賞したので観てみたら、とてもよかった。 よーし、そのうちにほかの話もまとめて観よう!と思ってから早一年…。一話も観ないうちに、今年はシーズン4第1話として放送された「宇宙船カリスター号」が受賞。はい、早速観てみました。 ハイテクゲーム製作販売会社で技術部長をしているデイリー(ジェシー・プレモンズ)は、大人しく引っ込み思案のため、実際に会社を設立したのは自分なのに、華やかなCEOの座をウォルトン(ジミー・シンプソン)に奪われ、社員たちからも軽く見られ、鬱屈した日々を送っている。 現実の世界では。 彼が自分のためだけに作った特別なゲームの中では話はまったく別だ。彼は宇宙船カリスター号のカリスマ的船長。暴君のように振る舞っているが、それでも乗組員たちの敬意と愛情を全身に浴びている。乗組員たちは、ウォルトンや社員たちのDNAをデジタル化して作りだしたもので、それぞれ現実世界の'自分'と同じように人格を持っており、船長を憎んでいるのだが、逆らえば迫り来る脅威を'演じる'宇宙怪獣に変えられてしまうので、大人しく芝居に付いていくしかない。 ある日、新しく入社した女性社員ナネット(クリステン・ミリオティ)のコピーがカリスター号に送り込まれている。抵抗を諦めた乗組員たちを焚きつけ、永遠に閉じ込められてゲームの中で生き続けるよりはと、死を求めて最後の抵抗を試みる。 もう粗筋を読んでもらってお分かりのように、「スタートレック」てか「宇宙大作戦」のパロディが満載である。 「ウエストワールド」で注目のジミー・シンプソンも、この人らしい、ひねくれた魅力があるし、なんと言っても主人公を演じるプレモンズに存在感がある。「ブラック・スキャンダル」や「ブリッジ・オブ・スパイ」、「ペンタゴン・ペーパーズ」でも、小さな役でもキラリと光っており注目していた。 亡きフィリップ・シーモア・ホフマンを思わせる個性だが、近い将来ホフマンに匹敵する活躍をするようになる人だと思っている。 仮想現実の中の乗組員たちが、どうやって現実世界にコンタクトして、作戦を決行するかというあたりは、ブラック・ユーモアもあってなかなか面白いし、スリルもある。 ワクワクながら観ていたけれど、正直言うと、もう一つ突き抜けて欲しかったと言うところ。最終的な「サゲ」(乗組員たちとデイリーの運命)も予想の範囲内であった。「新スタートレック」の、やはり「仮想現実」をテーマとした第六シーズンの「甦ったモリアーティ教授」を観たときの衝撃は、今も鮮やかに憶えているのだが、それを越えることはできていない。 でも、充分にに楽しみはしたので、「ブラック・ミラー」、そのうちにほかの話もまとめて観よう!(来年に続く) #
by broncobilly
| 2018-09-20 16:24
| 雑記
「プレデター」(87)、「プレデター2」、「プレデターズ」(07)の続編という位置付けで、エイリアンと闘った2作はなかったことになっているらしい。正しい判断だと思う。 第1作目はで封切りの時に観たが、がらんとした横浜の劇場で、白けた気持ちでスクリーンを見つめていたことを憶えている。シュワルツェネッガーとプレデター一対一のタイマンとなるクライマックスでは、「いったい自分はどうしてこんなみょーちくりんなシロモノを観ているのだろう? 観なくてはならないのだろう?」とシュールな気持ちになったことをはっきりと憶えている。ぼくにとって「プレデター」は大ハズレの作品だったのである。 その数年後、博多のビジネスホテルに泊まっているときに、部屋の小さなテレビで「プレデター」が放送されていた。食事に出かけようと思っていたのだが、なんとなく観始めて、結局最後まで観てしまった。しかも、大いに楽しんで。自分でも驚いた。 多分初見の時は「コマンドー」+「ダイハード」みたいなアクション映画を期待していたので、梯子を外されたのだと思う。二回目は「バカ映画」なのだということを知った上で、最初から「バカ映画」として対峙することになったので、素直に作品の真価が理解できたのだ。 で、今回もあちらのメディアやIMDbのユーザー・レビューを観ると「バカ映画」たど叩いているものが多いのだが、そんなの当たり前だよ。 だって監督でもあるシェーン・ブラックとシナリオを共同執筆しているのはフレッド・デッカーだよ。「クリープス」(86)だよ。「ロボコップ3」(92)だよ。バカの王様だよ。しかも、ブラックとデッカーが以前に共同執筆した脚本は「ドラキュリアン」(87)ときたもんだ。日本ではDVDも出ていないこの作品が、大ケッ作であり、大傑作であることを、この間FOXスポーツ&エンタで確認したばかり。 「ザ・プレデター」。由緒正しきバカ映画ぶりを、大いに堪能させて頂いた。 しかもね、実際に観てみると、これが「ならず者部隊」映画だったんだよ。二年に一度は「特攻大作戦」を観るおれ様は、「ならず者部隊映画」大好物です。 主人公の軍人さん(ボイド・ホルブルック)は、ひょんなことから精神を病んだ兵士ばかりで構成される「部隊」の指揮官となって闘うこととなる。闘う相手がプレデターだけでなく、人間側の悪玉(スターリング・K・ブラウン)も相手にしなくてはならないあたり、ドイツ軍と米軍内の官僚主義者両方を敵に回していた「特攻大作戦」を思い出す。 この兵隊さんたちの個性がきっちりと描き分けられているのは結構で、科学者として登場しながら、ぜんぜんそうは見えなくなって暴れ回るヒロイン、オリビア・マンも含めて、各自のやりとりが実にユーモラス。獲物を食べるわけではないのだから、「プレデター(捕食者)」でなくてハンターだ」と、ここには学者らしくこだわってみたものの、他の科学者たちからはこの意見を一蹴され、あとで「隊員」の一人が同じことを口にすると'Thank you!'とマジで感謝するところは笑った。 なかでも異彩を放っているのがトーマス・ジェーン。この人はスター候補だったのだが、「パニッシャー」の大コケあたりから失速して、最近はブルース・ウィリスやニコラス・ケイジの低予算DVDスルー映画に出演するようになっていた。開き直ったのかNetflix配信のスティーヴン・キング原作「1922」では二枚目アクションスターのイメージをぶち壊す怪演技を披露してくれて、ぼくは大いにこの人を見直したところだった。 それにしても「ディープ・ブルー」、「パニッシャー」、「ドリームキャッチャー」、「ミスト」etc. この俳優は「バカ映画」との親和性が異常に高くて感心する。 「ザ・プレデターズ」でも良い感じです。 出演者の中で残念だったのが「プレデター2」に出て来たピーター・キース(ゲイリー・ビューシー)の息子を演じている、実際にゲイリーの息子でもあるジェイク・ビューシー。オヤジ同様アクの強い演技が面白い人なのに、この作品にはただ大人しく出ていて、すぐに消えてしまう。 ホラー場面、グロ描写の中に、下ネタとかも含めて低級なギャグを混ぜていくというのはフレッド・デッカーのお得意(特に「クリープス」。これも一見の価値あり)で、笑いながら観ているうちに、この「部隊」のメンバーが「ドラキュリアン」の悪ガキたちみたいに見えてきた。そういや、あれもハロウィンの晩の物語だった。 主人公の息子の命を救うために、「隊員」たちが命を懸けることを決断するあたり、この手の映画のお約束とは言え、やっぱり伝統芸能的良さがあります。 「ならず者部隊」映画は、広い意味ではこの範疇に入る「七人の侍」なんかもそうだけど、少なくとも隊員の半分以上は死ななくてはならない。 「ザ・プレデターズ」は、隊員たちがみんな和気藹々とやっていて、なかなか「戦死者」がでないのだが終盤近くになって、林の中での人間vs.プレデターの闘いになると、次々と斃れていき、1作目のジャングル戦を濃縮して再現しているようでますます嬉しくなる。 などと書いてくると、とても良い作品のようだが、あくまでも「バカ映画」ですからね。なんだよ、あの「犬」は? ふざけてんのか? ふざけてるんだろうけど。主人公がプレデターから奪ったクローキング・デバイスを呑み込んで隠すので、どうやって取り出すのかと思ったら…。あっ、やっぱりそうですか。 宇宙人が持ち込んでものを、いきなり呑み込んで命の危険がないのか考えないアバウトな主人公。 プレデターの武具の方は妻子に迷惑がかからないようにと自宅ではなく私書箱に送る。妻が私書箱の料金を払っていなかったために無駄知恵となるわけだが、そもそも私書箱は妻子の住む街にあるのだから、ほんとに心配していたのか疑問に思う。 でも、いいんだよ。「バカ映画」なんだから。「バカ祭り」なんだから。 主人公も含めて、登場するのはバカかXXXXばかり。しかし、だからこそ人間が勝利を収める。バカの持つ力、まさに「馬鹿力」である。だから、クライマックスでは、あんなことや、こんなことができる。少しでも、ものを考える人間にはできない行動を取る。観る側も「バカ」になるべし。少なくとも、ぼくにとって、それは決して難しいことではない(自慢にはならないが)。 とても楽しかった。ヒットして欲しい。そして次もシェーン・ブラックと、そしてフレッド・デッカーでお願いします。 *ネタバレ追記(作品未見の方はスルーしてください) 善玉(にしては人殺しすぎ)プレデターから人類へのプレゼント「プレデター・キラー」の箱を開けるラストで、エイリアンが出てきたらどうしよう、また次もAVPを延々と見せられるのか!?とハラハラした。一番サスペンスがあったのはここでした。 #
by broncobilly
| 2018-09-15 16:55
| 映画評
バート・レイノルズの訃報に接して、これはもう飲んだくれながらDVDを観て追悼するしかないわけだが、「トランザム7000」でも「ロンゲスト・ヤード」でも「脱出」でも「ブギー・ナイツ」でも、もちろん「キャノンボール」でもなく、なぜかHARD TIMEが観たくなった。
「ブギー・ナイツ」で一時的に人気が再燃していた頃に企画されたTVシリーズ。不評で結局3話しか製作されなかったし、確かにそれほど出来がよいわけではない。それでもバート・ファンにとっては、そして70s,80sアクション映画ファンにとっては涙もののの作品。 ぼくは三枚組をアメリカから取り寄せたけれど、書店の500円DVDで日本語字幕入りのものを見かけたことがある。 マイアミのベテラン刑事ローガン・マックイーン(どうでもいいけど、メッチャかっこいい名前ですね)が犯人追跡中に殺人を犯し、金を持ち逃げした容疑を着せられ、警察とギャングの両方に追われながら身の潔白を証明しようとする。 という、どうでもいい内容で演出にも見るべきところはない。監督は、ええと、あっ、バート・レイノルズだ。訂正。手堅くがっちりまとめた、好感の持てる演出です。 とにかく、共演者たちが(ある意味)豪華。相棒の刑事が「シャーキーズ・マシーン」、「テキサス1の赤いバラ」ほかでバートと共演しているチャールズ・ダーニング。バートとこの人の息の合ったやりとりをみているだけでも微笑ましく、そして今は悲しい。 話は逸れるが、ダーニングがゲスト出演している「NCIS」シーズン2第7話「硫黄島の記憶」は全日本人必見の傑作エピソードだと思う。 話を戻してHARD TIMEの共演者はほかにも、バートの逝去に際し追悼ツイートを寄せたビリー・ディー・ウィリアムスが検事、ギャングのボスにロバート・ロッジア、「ゼイ・リブ」のロディ・パイパーまで出ている。女性弁護士はなんと「フェリスはある朝突然に」、「レジェンド 光と闇の伝説」では超絶美少女だったミア・サーラだ。 特に嬉しかったのはアリス・ゴーストリーのカメオ出演。「奥様は魔女」で登場する度に変な魔法で大混乱を巻き起こすヘルパー、エスメラルダを演じていたときから可笑しかった人だが、「ゲイター」に猫おばさん役で出演している。HARD TIMEでも、やっぱり猫おばさん。 で、肝心のバートですよ。 この時点で62才だったバート。冒頭から「シャーキーズ・マシーン」の最初の追跡場面みたいに走る。これも「シャーキーズ・マシーン」みたいに捕まって拷問され、脱出する場面も。クライマックスでショットガンを撃ちまくる姿は「マローン」…。 考えてみると、バートがいかにも彼らしいアクション・ヒーローを演じたのはHARD TIMEが最後なんだよなあ。 体は当然全盛期よりも重くなっているし、溌剌とした明るさは消えている。でもね、枯れた味が絶妙なんですよ、HARD TIMEのバート。 第2話、第3話も、ブルース・ダーン、キース・キャラダイン、デヴィッド・ラッシュ(「おれがハマーだ!」)なんてビミョーに嬉しい人たちが出演。もちろん、ダーニングも続投。 続けて観ようかと思ったけれど、苦労してDVDを入手したものの、そのまま放置していた「ラッキー・レディ」が気になってます。多分、こちらを先に。 #
by broncobilly
| 2018-09-08 10:49
| 雑記
MCUの最新エントリー。今回はアントマン/スコット・ラング(ポール・ラッド)が、量子界で行方不明となったままの、ピム博士(マイケル・ダグラス)の妻でありホープ/ワスプ(エヴァンジェリー・リリー)の母であるジャネット(ミシェル・ファイファー)の救出を手伝おうとする。 この救出に必要なのがピム父娘の秘密研究所で、物質を通り抜けられる'ゴースト'(ハナ・ジョン=カーメン)やら、故買屋バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)やらが絡んで争奪戦を繰り広げることとなる。
争奪戦の鍵となる、いわゆる'マクガフィン'というやつは、昔なら鍵とかマイクロフィルムとか、最近ならUSBとか、まあとにかく小さなものが普通で、大きな場合でも自動車程度なのだが、この作品ではビル一棟ですからね。でも、小さめのキャリー・バッグ程度の大きさにいつでも縮小できるので、みなさんホイホイと手軽に獲り合っておられます。 でもさ、分子間の空間を圧縮することで小さくなったり、圧縮によってパワーが生まれたり、空間を拡張することで巨大化するという設定だったよね。てことはビルを縮小しても、重さはまんまビル一棟分のままじゃないのかね。 前作で戦車をキーホルダーにしてポケットに入れているピム博士を観たときも、凄いなあと思ったが、今回も皆さん腕力ありすぎ。サノス様より凄いとはいわないが、どの登場人物もソーとかハルクよりも遙かに怪力だな。 などと、わかっていても野暮な突っ込みを入れたくなるのは、作品世界のアホらしさ(←褒め言葉)を充分に楽しんだからで、今回ものんびり笑って楽しめるのは有難い。 主人公を演じるラッドも達者だが、今回は親友役のマイケル・ペーニャが炸裂しています。 FBIのウー捜査官を演じるランドール・パークの独特すぎる笑顔に見覚えがあるなあ、と思ったら、The Interviewで'あのお方'を演じた人だったんだな。ウー捜査官、コミックスの世界どおりだと、今後非常に重要な役割を担うはずなのだが、まあそれはともかく、今回もパークさん好演です。 「インフィニティ・ウォー」の後なので、人死にや残酷場面がなく、世界を滅ぼそうとか支配しようという悪者が登場せず'ゴースト'も、まあ気の毒だよなあだし、バーチ一味も小者感漂いっぱなしだし、ちんまりとした世界間の中で家族ドラマをドタバタとやっている感(量子世界は無限なのだが)が良いねえ、などと思っていたらオマケ映像で、こう繋げてきましたか。 アントマンとワスプが登場するという、次の「アベンジャーズ」絶対に観なくては(出てなくても絶対に観に行くけど…)。
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by broncobilly
| 2018-08-31 17:23
| 映画評
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