おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」(R.I.P.D., 13)

 ボストン市警の刑事ライアン・レイノルズが職務遂行中に相棒のケヴィン・ベーコンに撃たれて死亡。少しばかり道を踏み外しかけていたレイノルズは神の新版を受けて地獄行きになる危険を冒す代わりにR.I.P.D.(Rest in Peace Department)で刑事の仕事を続けることになる。人間世界にとどまる亡者を逮捕するのが仕事。相棒は西部開拓時代からのベテラン、ジェフ・ブリッジス。

 アメリカ本国で批評的にも興行的にも大失敗となった作品を観に行く時には、期待値をうんと下げておくに限る。そうすると a)意外と悪くないじゃん、と思える。b)まあ、予想通りだな、となる。c)酷いだろうとは思っていたが、まさかここまでとは・・・。のいずれかとなる。どう転ぶにせよ、期待して裏切られるよりはマシである。

 「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」はb)のケースだったよ。

 一応原作はあるようだが、映画版が「M.I.B.」の柳の下の泥鰌を狙ったことは明らかである。「M.I.B.」も三作目はだいぶくたびれていたが、それでも「R.I.P.D.」と比べれば「カサブランカ」や「アラビアのロレンス」級の傑作ということになる。

 「R.I.P.D.」は残念ながら何から何まで中途半端で、突き抜けた面白さがない。ぼくはバカ設定の映画は大好きなので、あまりにもバカすぎて不評なのかなと、そこだけ期待していたのだが、バカジョークも中途半端。ブリッジスとレイノルズが、地上の人間と亡者の目にはそれぞれ金髪美女と中国人のじいさん(ジェームズ・ホンなのは嬉しい)に見えるというジョークが、それほど活かされていない。金髪美女に男が心を奪われるとマーヴィン・ゲイのLet's Get It Onが流れ出すというジョークも、二回だけで満足してちゃ駄目でしょう。しつこくフっておいて、後半はフらず、クライマックスのとんでもないところで突然また使う、くらいのしつっこさが欲しかったところである。

 なんだか、これくらいやっときゃいいだろう、みたいな感じで、観ていてイライラしていくるのである。

 そう感じてしまったのは、前日に仕事先の沼津で「妖魔伝/レザレクション」を観て大いに感心し、楽しんだからということもある。
 昨年、仕事終わりの沼津でふらりと入った「画皮/あやかしの恋」がとても面白かったので、おお! やってる!!と続編である「妖魔伝」も観たわけだが、とにかく徹底したサービス精神が気持ちよかったのである。

 で、翌日に「R.I.P.D.」を観たので、C.G.I.の使い方も、アクションもなんだか通り一遍で、話の展開にもなんの意外性もないし、ちょっとね〜、ということになり、余計に点が辛くなってしまったのかもしれないが。

 俳優陣の中でジェフ・ブリッジスが楽しそうで、歌まで歌っているが、ロベルト・シュヴェンケの演出が、ブリッジスの怪演技を活かせていないのである。惜しい。落げも、もう一つだなあ。

 不完全燃焼のまま、劇場を後にした。

 だけど、続けて同じ劇場で、デジタルリマスター版の「麗しのサブリナ」をスクリーンで観て(ビデオでしか観たことがなかったのだ)、うっとりとなったので、雨の中出かけた甲斐はあったのだけれどね。




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by broncobilly | 2013-10-20 15:41 | 映画評
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