おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々: 魔の海」(Percy Jackson: Sea of Monsters, 13)

 シリーズ第二作。海神ポセイドンと人間との間に生まれた少年パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)が、あらゆる傷や病を癒やす"黄金の羊毛"(「アルゴ探検隊の大冒険」に出てきましたね)を求めて、仲間たちと共に"魔の海"に乗り出す。

 字幕版は2Dしかやっていないので、そちらを選びました。なんだよ、ふなっしー、って・・・。

 主人公を演じるローマンも、コメディ・リリーフの友人役ブランドン・T・ジャクソンも、ガールフレンド役のアレクサンドラ・ダダリオも、前作の時よりずいぶん大きくなった。当たり前だが。ローガンはもはや美青年ではなく、なんだかフツーのぼーっとした若者みたいになってきたが、俳優としての今後は大丈夫か?
 ダダリオが演じているのは、ハリー・ポッター・シリーズみたいなポジションで、健気で元気な少女役なわけだが「飛び出す 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」で、あんな姿やこんな姿も見せてもらった後なので、いろいろと妄念が涌いてきて困りました。

 製作規模は前作より縮小された模様で、前作でピアース・ブロスナンが演じていた役は、見たことのない役者がやっている。前作はほかにもキャサリン・キーナー、ショーン・ビーン、スティーヴ・クーガン、ロザリオ・ドーソンら、ギャラの高そうな人たちがしっかり脇を固めていたが、今回は、なんにでも顔を出すスタンリー・トゥッチやミッシー・パイルが顔を出す程度。そんな中でTV「キャッスル」のネイサン・フィロンが一場面だけ登場し、ノリノリの演技を見せてくれるのが楽しい。
 テレビを見ながら「優れた番組だから打ち切られた」みたいなセリフがあって、評価が高かったにもかかわらず一シーズンで打ち切られた(しかし、後に映画版が作られた)FIREFLYのことを言ってるのかな、と可笑しかったが、IMdBを見ると、みんなそう感じている模様。

 この辺りまではとんとんと楽しませてくれるのだが、"魔の海"に出てからが、どこかで見たことがあるような場面の連続で、案外つまらない。

 クライマックスで登場する"クロノス"の造形も「タイタンの逆襲」とかで見たよなあ、と感じてしまった。

 ラストに次へとつながる、どんでん返しも用意されているが、全体としては、やるべきことは一応きっちりやっているが、これは!!という決め手に欠ける印象である。

 そうは言っても、前作に続いてギリシャ神話の世界と現代の風俗を結びつけるジョークは愉快だし、パーシーの異母兄弟として登場する一つ目くんは健気でいじらしく泣かせてくれる。

 次があるなら、もう少し脇を豪華にしてくれると嬉しいです。




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 なんなんだよ。。。




 連載はまだまだ「フレンチ・コネクション」ネタです。

キネマ旬報 2013年11月下旬号 No.1650

キネマ旬報社 (2013-11-05)


by broncobilly | 2013-11-05 05:39 | 映画評
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