おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「キャプテン・フィリップス」(Captain Phillips, 13)

 2009年にソマリア沖でフィリップス船長が海賊の人質になった事件は、今もi-Tunesで毎日観ているTODAY SHOWで経過を追っていたので、映画で観てなんだか懐かしかった。事件や救出作戦の経緯はだいたい覚えていたのだが、それでも興味津々、実に面白く鑑賞することができた。

 貨物船が海賊に襲撃され、船長が船と乗組員を救うために活躍する序盤も面白いのだが、船長が救命艇の中で人質になる中盤あたりからが、ぐっと盛り上がる。実は中盤から終盤にかけて船長役のトム・ハンクスは座っているだけの芝居が大半なのだが、それでも作品を支えてしまう芝居の巧さと存在感には改めて感心するほか無い。救出されてからの医務室での芝居には唸った。この場面のハンクスを観るだけでも、入場料のもとは取れる。

 海賊を単純な悪役とせず、しっかりとキャラを描き込んでいるのも正解で、それによって物語に厚みが出ている。

 ポール・グリーングラス監督は例によって例のごとくカメラを揺らしまくり。これまでの作品だと、やりすぎで船酔いのような気分になることもあるのだが「キャプテン・フィリップス」の場合は、内容が内容だけに"船酔い気分"がプラスに働くのである。

 地味なドキュメンタリー・タッチと見せておいて、クライマックスのこれでもかとばかりの畳みかけはハリウッド娯楽映画の王道である。

 観終わると心地よい疲労感が残る2時間13分。堪能させていただきました。







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by broncobilly | 2013-12-04 06:17 | 映画評
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