おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「キック・アス2/ジャスティス・フォーエバー」(Kick - Ass 2, 13)

 スーパー・パワーを持たないオタク高校生が自作コスチュームに身を包んでヒーロー、キック・アスとして、やたらと戦闘能力の高い少女ヒット・ガールと共に、悪と戦うヒット作の続編。今回の敵は前作では一応仲間だった少年クリス。クリスは犯罪組織のボスだった父をキック・アスに殺されたことから復讐を誓うほどの親思いの息子なので、母親を殺して(え?)スーパー悪玉マザー・ファッカーとなり、悪の軍団を結成するのであります。

 前作で殉職したニコラス・ケイジに代わり、今回はスターズ・アンド・ストライプス大佐が仲間になる。演じているのはジム・キャリーだが、キャリーらしい面白さはない。こんな役も演じるのか、こんな声も出るのか、と感心したが、それ以上でもそれ以下でも無し。

 キック・アスと仲間たち(ジャスティス・フォーエバー)の活躍と、亡き父との約束を果たすためフツーの女子高生として生きようとするヒット・ガール/ミンディの苦悩が二つの線としてこもごもに描かれていくのだが、女子高生デビューにおどおどしたり、いじめられて傷つくクロエ・グレース・モレッツの演技は、「キャリー」の時よりもむしろナチュラルだったぞ。まあ、復讐の手段はキャリーよりもずいぶんキチャナイけれど。

 ジャスティス・フォーエバーの面々は個性的だけれど、爆笑を呼ぶところまでのヒーローはいない。むしろマザー・ファッカー配下の殺し屋たちの方がキャラが立っている。

 途中までは特に感心するようなところもなく、何となく観ていたが(ミンディがチアリーダーのオーディションを受けるところは良かった)、ミンディが再びマスクとコスチュームを身につけ、ヒットガールとして大暴れをはじめると、やっぱり勢いが付いてくる。
 ただ、ヒット・ガール大暴れは楽しいけれど、モレッツもお年頃なので、ちっちゃな女の子がきりきり動いてめちゃくちゃをやるという痛快さは、一作目よりかなり劣る。

 クライマックスで善悪の軍団が対決するあたりは、一応やるべきことはきっちりやっていますという感じ。さらさらっと観られるけれど、特に感心はしない。

 アメリカでは興行的に大失敗したので、ょっぽど出来が悪いのかと思って出かけたら、そんなことはなかった。ではインパクトがあったかというと、いろいろと狙って悪趣味な場面を入れているのはわかるのだが、一作目の衝撃はもはや無い。

 類似のテーマで。悪趣味度百倍の「スーパー!」を一作目の後に観てしまったからなあ。

 気に入らないのはラストで、弱っちい生身の高校生がスーパー・ヒーローになるギャップが"スーパーヒーロー映画の批評"みたいで面白かったのに、「やっぱ、スーパー・ヒーロー最高だよね!」みたいに着地してるんだよね。

 なんて悪口ばかり書いたみたいになったけど、観ている間は、それなりに楽しんだことは確か。
 だって暴れる女の子がもう少し観たくなって、「キック・アス2」を観終わったら、そのまま「ヌイグルマーZ」をハシゴしたくらいですから。




映画 キックアス 2 クロエ・グレース・モレッツ ポスター 写真 Kick Ass Chloë Grace Moretz







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by broncobilly | 2014-02-25 18:05 | 映画評
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