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映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「ザ・イースト」(The East, 13)

 佳作「キング・オブ・マンハッタン」でリチャード・ギアの娘を演じているのを見て、いいな、と思ったブリット・マーリングが主演と共同脚本をつとめた社会派サスペンス。

 元FBI、現在は民間のセキュリティ会社のエージェントとなったマーリングが、環境破壊に手を染めている大企業に対しテロを仕掛ける秘密共同体"ザ・イースト"に潜入する。"ザ・イースト"のリーダーがアレキサンダー・スカルスガルド、メンバーの一人にエレン・ペイジ、セキュリティ会社のトップにパトリシア・クラークソンといった顔ぶれ。

 ザル・バトマングリッジ監督(マーリングと脚本を共作)は奇をてらわない淡々とした演出をすることでサスペンスと恐怖を高めていく。最初のうち、"ザ・イースト"の内部の描写が不気味で、ぼくは昨年観て強い印象を受けた「マーサあるいはマーシー・メイ」を思い出した。

 "ザ・イースト"のテロ行為はかなり過激なもので、観ていてぞっとするのだが、しだいに観客は"ザ・イースト"よりも、彼らのターゲットとなる大企業の方に恐怖を抱き、"ザ・イースト"に共感を抱くように誘導されていく。ヒロインもだ。

 ミステリ映画のファンならばどんでん返しにも早い段階で気づくだろうし、結末にも驚きはしないだろう。

 それでも、この作品には独特の魅力がある。大企業批判がサスペンス映画の単なる刺身のツマではなく、テーマとして芯が通ったものになっている。

 人物描写もきちんとしている。マーリングはもちろん健闘しているが、やはりエレン・ペイジの演技にパワーがある。

 マーリングにはもともと注目していたが、パトマングリッジの今後にも期待したい。




ザ・イースト [DVD]


 "ザ・イースト"のメンバーに、ずっと観ていたTVシリーズ「レバレッジ」のオルディス・ホッジがいて、マジメな演技をしているのが逆に可笑しくて困った。この人も潜入しているのでは?と思ってしまったよ。

レバレッジ シーズン1 DVD BOX-I
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 「キネマ旬報」最新号。連載の他に「オール・イズ・ロスト」評を書きました。

キネマ旬報 2014年3月下旬号 No.1658

キネマ旬報社 (2014-03-05)


by broncobilly | 2014-03-03 06:31 | 映画評
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