おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「マチェーテ・キルズ」(Machete Kills, 13)

 いつの間にか、ジェシカ・アルバの相棒として捜査官になっいたマチェーテ、ダニー・トレホ。相棒(その他大勢)殺しの罪をなすりつけられ、ウィリアム・サドラー保安官に吊されそうになっていた、というか、実際に吊されていたところにカルロス・エステベスaka.チャーリー・シーン大統領から電話がかかり、アメリカの危機に立ち向かうことになる。

 フェイク予告編から誕生した第一作目は実に面白かった。勢いに乗って作られた第2弾だが、正直ちょっと落ちると思う。まず、第一にマチェーテの無敵さを大げさに表現するジョークが第一作目と同工異曲で目新しさがない。第二に製作費がそれなりにかかっているのがはっきりとわかってしまい、エクスプロイテーション映画の安っぽさを狙っても、わざとらしくなってしまっている。

 ワシントンに向けられたミサイルの起爆装置を体内に仕込んだメキシコ人革命家を、マチェーテがメキシコからアメリカまで連れてくるのが中盤の見せ場となり、ここで賞金を狙う殺し屋エル・カメレオン(ウォルト・ゴギンズ→キューバ・グディングJr.→レディ・ガガ→アントニオ・バンデラス)の登場となるわけだが、このキャラが賑やかなだけで案外つまらない。俳優たちがほとんど出オチに終わってしまっている。

 むしろ、売春宿のおかみソフィア・ベルガラの怪演技が振り切れていて大いに笑わせてくれる。ベルガラの配下の娼婦に「スパイ・キッズ」のアレクサ・ヴェガがいるのだが、もはや"キッド"ではなくて、なんだか複雑な気分。

 総じて、この中盤部分はなんだかもっさりとした展開なのだが、マチェーテがアメリカに辿り着き、ミシェル・ロドリゲスも本格的に合流し、"例の看護婦たち"も登場し、思いがけずいい役をもらったトム・サヴィーニが出てきて、黒幕メル・ギブソンと対決という段になると、それはそれでやっぱり気分が出て来て楽しくなる。

 メル・ギブソンは生活の荒廃がいよいよ顔に出て来て、ウンパ・ルンバみたいだぞ。めちゃくちゃな役なんだけど、なんだか覇気がないのが気になる。次の「エクスペンダブルズ3」に期待したいところである。

 「ホビット 竜に奪われた王国」に続き、「ここで終わるですか〜!?」で物語は幕を閉じ(閉じてないけど)、冒頭の予告編に続いて、またもや、「次回作をお楽しみに!」の映像が出るのだが、アメリカで興行的に惨敗したから、次はないだろうなあ。

 いっそ、本当に低予算作品として、本当のオールスター・キャストではなくて、一作目に出ていたジェフ・フェイヒーとか、エリック・ロバーツとか、マイケル・パレとか、"お金のかからない、閉じた世界でのオールスター・キャスト"でストレート・トゥ・DVD作品として作ったら、本当の安っぽさ、いかがわしさが出て、とびきり面白い作品になるのではないだろうか。
 うーん、これならぜひ観たい。




アメリカ版劇場オリジナルポスター★『マチェーテ・キルズ』/ロバート・ロドリゲス監督、ダニー・トレホ 、メル・ギブソン 、ミシェル・ロドリゲス、レディー・ガガ



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by broncobilly | 2014-03-09 15:23 | 映画評
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