おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「ナイト・ミュージアム/エジプト王の秘密」(Night at the Museum: Secret of the Tomb, 14)

 ヒットシリーズの第三弾にして、一応完結編。
 N.Y.のアメリカ自然史博物館で、夜ごと展示物に命を吹き込んでいた古代エジプトの石版だが、パワーが弱まってくる。主人公ベン・スティラーは息子とお馴染みの展示物の面々を伴って、石版の秘密(って、ほどのものじゃないが)を知るエジプト王の展示物がある(いる?)大英博物館に…。

 というわけで、前半はC.G.I.を使った例によって例の如きN.Y.での騒ぎが展開され、このあたりはさすがに三度目であるうえに、二作目までとあまり代わり映えがしないので、少々退屈する。

 しかし、ディック・ヴァン・ダイクが登場して、この人まだこんなに動けるんだと感心したり、車椅子姿のミッキー・ルーニーにしんみりしたりしている打ちに、舞台がロンドンに移動すると、だいぶ調子が整ってきて面白くなる。

 全体として「ご家族向けのいい話」にまとめようとするパワーが働いている中で、大英博物館の夜警を演じるレベル・ウィルソンに、予定調和をぶち壊しかねない下品なエネルギーがある。

 ベン・スティラーも久々にコメディアンとしての本領を発揮していて、今回は週の混乱や、奇天烈なキャラのトンデモナイ行動を"受ける"演技で笑わせてくれる。

 古代エジプトのファラオ、ベン・キングズレーと、ユダヤ系とアイルランド系の血を引くという設定の主人公のかみ合わない会話など、相当可笑しい。

 クライマックスのドタバタは、基本的には前回までと同工異曲だが、大物スターのカメオがあったりして、少なくとも退屈はしない。

 騒動が一段落して、観客を露骨に泣かせようとするあたりは辟易したが、"観られる物の役割と幸福"を語るロビン・ウィリアムスのスピーチには、やっぱり、じんときてしまったよ。

 展示物たちが甦って大騒ぎするラストで、主人公が祝宴に加わらず、外から様子をうかがうだけで、そっと去っていくのには驚いたが、これは余韻の残るとてもいい結末だと思う。

 というわけで、きれいにまとまったし、ウィリアムスももういないので、続編は作らなくていいです。

 できちゃえば、また観に行くんだろうけど。




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 アーサー王伝説に馴染みのない人は、これを観ておいた方が楽しめるかも。

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 「キネマ旬報」最新号。連載は「プリンセス・ブライド・ストーリー」で、監督が撮影現場を追放され、主役がゴム人形に取って代わられた顛末。

キネマ旬報 2015年4月上旬号 No.1685

by broncobilly | 2015-03-24 14:22 | 映画評
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