おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
by broncobilly
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「ラン・オール・ナイト」(Run All Night, 15)

 NY. ブルックリン。アイルランド系マフィアの殺し屋としてボスであり、親友でもあるエド・ハリスに長年仕えてきたリーアム・ニーソン。かたぎの息子ジョエル・キナマンが事件に巻き込まれたことから、ハリスの息子を殺さざるをえなくなり、マフィア、警察、殺し屋から追われることになる。

 「アンノウン」、「フライト・ゲーム」に続く、ニーソンとジャウマ・コレット=セラ監督3度目のタッグ作。前二作もよくできていたが、今回は特に出来がよい。

 ブラッド・イングルスビーの脚本が秀逸で、逃走アクションのパターンを踏襲しつつも、人間ドラマもきちんと描かれている。主要登場人物が薄っぺらくないのである。

 ニーソンとハリスの対決というクライマックスのあとに、殺し屋コモンとの決着という、二段重ねの見せ場を用意しているのも効果を上げている。

 ニーソンは今回も例によって例のごとく、あり得ないほど強いのだが、アクション場面も浮世離れした感じではなくがっちりと演出されているので、人間ドラマの部分が空々しくなっていない。というわけで、今回はニーソンも腕っ節の強いところだけではなく、芝居もきちんと見せてくれる。

 ニーソンの芝居を受けるハリスも久々によい。親として、友としての情とギャングのボスとしての残酷さの両方を見事な貫禄で表現。ニーソンとハリスが絡む場面はどれも素晴らしい。

 ニック・ノルティ、ブルース・マッギル、ヴィンセント・ドノフリオと、脇も男臭い面々が固めて、二人の主役をもり立てる。

 ニーソンの息子を演じるキナマンは、「ロボコップ」の時は芝居のしようがない役なので、海の物とも山の物ともわからなかったが、今回は若い時のキース・キャラダインを思わせる外見と演技力とで力を示した。

 前二作と比べるとアメリカでの興行は不調だったようだが、コレット=セラとニーソンのコンビは、今後も続けてもらいたいものである。




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by broncobilly | 2015-05-17 16:53 | 映画評
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