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*軽いネタバレあり。
7作目で一応完結していたはずの「ソウ」フランチャイズ七年ぶりの新作。 ジグソウことジョン・クレイマーが過去に仕掛けたゲームを彷彿とさせるような殺人事件が起こり、ゲームの中で命を落とす人々の姿と、事件を捜査する刑事、検死官、その助手などの姿が交互に描かれる。後者の人々は容疑者たちでもある、と思っていたら死んだはずのクレイマーご本人が登場(ここがネタバレです)。え〜! どういうことよ?!となる。
とまあ、こういう内容なので、これ以上ストーリーの細部に触れることは避けたい。 とびきり驚かされた「ソウ」第1作目だったが、シリーズの初期は大いに楽しませてくれた。ゴア<謎解き、という感じだったので。ラストで、それまでの伏線が一気に繋がり、意外な真相が明らかになるのを細かいカッティングのモンタージュで見せてくれるのがこのシリーズの醍醐味で、いつも新作を楽しみにしていた。 ところが後期の作品になると、ゴア>謎解き、という感じになり、真相がそれほど面白くも意外でもない分、人体破損の描写を過激にすることでごまかしているみたいで、7作目を観たときは、これが潮時だよなあ、と思った次第。 さて、「ジグソウ」では、とっくに死んだはずのクレイマーがどうしてゲームを主催しているのかというのが最大の謎で、これが変装とか双子とかだったら激怒するところ。 結論から書くと、きちんと騙して驚かせてくれたので、一応の満足感を得ることができた。 この謎解を、フェアではない!と怒る人もいるかもしれないが、ぼくはこの手のトリックは好きである。「ピラニア3D」とか、ろくでもない脚本ばかり書いてきた(観たけど、好きだけど)脚本家コンビとしては上出来である。 残念なのは役者陣に魅力がないのと、残酷描写が派手な割には、演出そのものに粘りというか重みが感じられないところ。「デイブレイカー」、「プリデスティネーション」など、ぼくはスピエリッグ兄弟の作風は好きなので期待していたのだが、可もなし不可もなしという演出ぶりだった。次の「ウィンチェスター」に期待したい。
by broncobilly
| 2017-11-11 11:14
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