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映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「クローバーフィールド・パラドックス」(The Cloverfield Paradox, 18)

 「クローバーフィールド」、「10 クローバーフィールド・レーン」の二作がとても面白く、'クローバーフィールド・ワールド'のさらなる展開に興味津々だったので、シリーズ(?)の三作目を、とても楽しみにしていた。ところが、何度も公開日が変更/延期となり、タイトルも「神の粒子」となり、「クローバーフィールド」とは関係ない作品になった、という噂がネットを駆け巡り、そのうちまったく音沙汰が無くなってしまった。 

 ところがカフェで原稿など書いていると、突然NETFLIXで「クローバーフィールド・パラドックス」配信開始!という通知が入り、ええー! 配信!? どういうこと!? すぐ観られるの? 今、ここで観ちゃおうかな? いや、急いで帰って、せめてFIRESTICKで観よう、とそそくさと帰宅しましたとさ(原稿は?)。 

 で、この作品について書くと、どうしてもある程度のネタバレは避けられないので、お嫌な方はこの先はお読みにならないようにしてくださいね。もちろん、途中までのネタバレしかしないつもりですが。 

 地球上のエネルギー資源が5年以内に枯渇することが確実となった近未来。無尽蔵でクリーンなエネルギーを生み出すべく、国際共同宇宙ステーション'クローバーフィールド'において実験が繰り返されていた。だが、実験の結果、多元泡宇宙の膜が破壊され、時空が取り返しの付かない混乱を来す可能性'クローバーフィールド・パラドックス'の危険性を指摘する科学者も。実験は成功するものの'クローバーフィールド'は地球と一切のコンタクトを立たれることとなり、ステーション内では不可思議な現象が続けて起こる。 

 ということで、多元宇宙テーマのSFホラーとなっております。「クローバーフィールド」のあの怪獣とか、「10」の'あれ'とかは、壁が破れたことで異世界のモンスターが襲来したということか。スティーヴン・キングの中編「霧」(映画「ザ・ミスト」)みたいだな。 

 ステーションに乗り込んでいるのはダニエル・ブリュール、チャン・ツィイー、デヴッィド・オイエロウォ、エリザベス・デビッキなどといった多彩な面々。 ぼくとしては「ハイっ、こちらIT課」のクリス・オダウドがでステーションに乗り組んでいたのが嬉しかった。相棒のリチャード・アイオアディは「パディントン2」にカメオ出演していたが、「パラドックス」のオダウドは出番が多いだけでなく、SFホラーの設定の中でも、持ち前のとぼけた味を発揮して笑わせてくれる。 どこかで観たような場面の連続、といってしまえばそれまでだが、多元宇宙ものは、ぼくの大好物なので、たっぷり楽しませてもらいました。 

 ただし、'クローバーフィールド・ワールド'であることを強調するために追加撮影されたという地球上の場面がおりおりインサートされるのは(ラストの'あれ'のために必要だったらせよ)、緊張感とと統一感を断ち切ることになってしまっていると思う。 

 ステーションの中で'二つの世界'が融合し、反発していくことで恐怖場面が展開していくのだが、単なる融合/反発ではなく、なンら課の悪意を持って乗組員を攻撃する存在も示唆される。だが、この存在の正体は最後まで明かされないままである。 

 シリーズ第四作「オーヴァーロード」は完成済みで、しかもD-デイが背景(?!)ということで、今回残された謎の解明、あるいはさらなる迷宮への入り口として期待したい。 

 でも、なるべくなら劇場のスクリーンで観たいなあ。

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by broncobilly | 2018-02-06 09:24 | 映画評
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