おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「マッド・ダディ」(Mom and Dad, 17)

 ネヴェルダイン&テイラーのコンビ作(「アドレナリン」ほか)は、どれもぶっ飛んでいて好きなのだが、ブライアン・テイラーが初めて単独で脚本+監督に挑んだのが「マッッド・ダディ」。期待して観に行きました。 

 ある日、突然原因不明で血の繋がった子どもたちに殺意を抱く親たち。 永井豪の「ススムちゃん大ショック」を思わせる設定である(テイラーのことだから「ススムちゃん…」を読んでいたとしても、ぼくは驚かない)。 

 ぼくはご幼少の砌に「ススムちゃん…」をうっかり読んで今でもトラウマだし、中学生の頃に劇場で、子どもたちが一斉に大人たちに牙をむくという「ザ・チャイルド」も観ているので、設定自体には今さら衝撃は受けないのである。 

 原題は「母さんと父さん」で父さんがニコラス・ケイジ、母さんがセルマ・ブレアという、インパクト充分のカップル。しかもケイジの父としてクライマックスに登場するのがランス・ヘンリクセンですからね。もうお腹いっぱい。子どもたちはアン・ウィンタースとザカリー・アーサー。 

 ケイジは「過去十年間の出演作の中で最も気に入っている」と言っているとのことだが、ケイジの近年のキャリアからすれば、毒蜘蛛と毒サソリと毒蛇とムカデなら、毒がないだけムカデが気に入っている、というようなもので、それほど有り難みのないコメントではある。 

 しかし、多分リップサービスではないと思う。ノリノリで楽しそうだから。 ネヴェルダインと組んでいた頃と比べれば、映像の飛躍は少々おとなしめになっているような気もするが、それでもやっぱりタイラーのスピーディーな演出は楽しい。それに音楽の使い方が病んでいて可笑しいぞ。オープニングが「帰り来ぬ青春」の英語カバーだもんね。 「大人対子ども」という図式ではなく、あくまで「親対子ども」という設定になっているのが面白いと思う。なぜ、こんなことになったのかというヒントは提示されるが最後まで明快にはならないし、マジメに観ている人はラストで怒るだろう。 

 でも、ぼくは気に入りました。スパッと鉈で断ち切るような終わり方。 テイラーが手がけた「ハッピー!」もAmazon Prime Videoで観てみようかな。

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by broncobilly | 2018-08-29 15:47 | 映画評
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