おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
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「宇宙船カリスター号」(「ブラック・ミラー」)

 SFアンソロジー・シリーズ「ブラック・ミラー」のエピソード「サン・ジュニペロ」が昨年度のエミー賞を受賞したので観てみたら、とてもよかった。
よーし、そのうちにほかの話もまとめて観よう!と思ってから早一年…。一話も観ないうちに、今年はシーズン4第1話として放送された「宇宙船カリスター号」が受賞。はい、早速観てみました。

 ハイテクゲーム製作販売会社で技術部長をしているデイリー(ジェシー・プレモンズ)は、大人しく引っ込み思案のため、実際に会社を設立したのは自分なのに、華やかなCEOの座をウォルトン(ジミー・シンプソン)に奪われ、社員たちからも軽く見られ、鬱屈した日々を送っている。
 現実の世界では。
 彼が自分のためだけに作った特別なゲームの中では話はまったく別だ。彼は宇宙船カリスター号のカリスマ的船長。暴君のように振る舞っているが、それでも乗組員たちの敬意と愛情を全身に浴びている。乗組員たちは、ウォルトンや社員たちのDNAをデジタル化して作りだしたもので、それぞれ現実世界の'自分'と同じように人格を持っており、船長を憎んでいるのだが、逆らえば迫り来る脅威を'演じる'宇宙怪獣に変えられてしまうので、大人しく芝居に付いていくしかない。
 ある日、新しく入社した女性社員ナネット(クリステン・ミリオティ)のコピーがカリスター号に送り込まれている。抵抗を諦めた乗組員たちを焚きつけ、永遠に閉じ込められてゲームの中で生き続けるよりはと、死を求めて最後の抵抗を試みる。

 もう粗筋を読んでもらってお分かりのように、「スタートレック」てか「宇宙大作戦」のパロディが満載である。
  

 「ウエストワールド」で注目のジミー・シンプソンも、この人らしい、ひねくれた魅力があるし、なんと言っても主人公を演じるプレモンズに存在感がある。「ブラック・スキャンダル」や「ブリッジ・オブ・スパイ」、「ペンタゴン・ペーパーズ」でも、小さな役でもキラリと光っており注目していた。
 亡きフィリップ・シーモア・ホフマンを思わせる個性だが、近い将来ホフマンに匹敵する活躍をするようになる人だと思っている。

 仮想現実の中の乗組員たちが、どうやって現実世界にコンタクトして、作戦を決行するかというあたりは、ブラック・ユーモアもあってなかなか面白いし、スリルもある。

 ワクワクながら観ていたけれど、正直言うと、もう一つ突き抜けて欲しかったと言うところ。最終的な「サゲ」(乗組員たちとデイリーの運命)も予想の範囲内であった。「新スタートレック」の、やはり「仮想現実」をテーマとした第六シーズンの「甦ったモリアーティ教授」を観たときの衝撃は、今も鮮やかに憶えているのだが、それを越えることはできていない。

 でも、充分にに楽しみはしたので、「ブラック・ミラー」、そのうちにほかの話もまとめて観よう!(来年に続く)

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by broncobilly | 2018-09-20 16:24 | 雑記
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