おにがしま


映画批評家      鬼塚大輔      による映画評その他なんだかんだブログであります。
by broncobilly
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新号
https://www.amazon.co.jp/キネマ旬報-2018年11月上旬特別号-No-1793/dp/B07HSLVBTN/ref=sr_1_3/357-6990759-6652933?s=books&ie=UTF8&qid=1540598296&sr=1-3&refinements=p_lbr_one_browse-bin%3Aキネマ旬報
外部リンク
最新の記事
以前の記事
検索
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

Against the Dark (09)

 というわけで(どういうわけでかは1月4日のエントリーを参照してください)やっぱり注文したしまったAgainst the Darkを鑑賞。スティーブン・セガールの新作です。ウイルスのパンデミック(最近覚えて使ってみたかった言葉)で大量発生したゾンビ(的な存在)がうようよしている廃墟に取り残された未感染の生存者を救うために、セガール扮するカタナ・マスターその名もタオ(!)率いるハンターたちが戦いを繰り広げる。邦題は「沈黙のゾンビ」とかになるのかな。まあ、ゾンビというのはもともとしゃべったりしないものだし。でも、この作品にはしゃべるゾンビも複数登場するから油断は出来ないぞ。
 しかし、このハンターたち、本気で生存者を救出する気があるのか無いのか判然としないところが困りものである。生存者たちがうろうろしているうちにゾンビと出くわす。そこにハンターたちが現れて、ゾンビを倒す。生存者たちがうろうろ・・・・の繰り返し。セガール先生は時々出ています、という感じ。こんないい加減な守りなので、案の定生存者たちはちゃくちゃくと食べられていく。
 達人集団のはずなのに、ゾンビたちで溢れかえる建物の中を、周囲に気を配ることもせず、みんなでまっすぐ前を向いてずんずん進んでいく、というのもいかがなものか。大丈夫かなあ、と思っていたら、やっぱり大丈夫ではなく、背後から襲われてあっさりさらわれるハンターもいる。だめじゃん。
 カタナ・マスターの役なんだから、チャンバラは楽しませてくれるだろうと思ったら大きな間違い。なんせ、相手はゾンビもどきですからね。剣道の心得のある奴なんかいない。感染前にはあったかもしれないが、そんなことゾンビ化しちまえば関係ない。かくして、セガール先生は武器を持たないゾンビたちを、大根でも切るみたいにズバッ、スバッとなで斬りにしていく。
 もっとも格闘技の心得はゾンビとなっても失われないらしく、良い動きをする猛者、じゃなかった、亡者もいるのだが、最近の作品では隊長さんの役を演じたがるセガールは、しんどい格闘はほとんど部下に任せております。
 セガール・アクションらしい洒落た決めぜりふの楽しさ、最近の作品の場合は洒落たセリフにしようとして単なるアホぜりふになってしまっていて、それはそれで可笑しかったりする楽しさ、もなくなってしまっている。「おれはもう一度日の光が見たいんだ」という生存者に、「おれは君たちにもう一度日の光を見せてやりたいんだ」と返すセガール。鸚鵡かよ!
 これはハズレです。てか、最近のセガール作品の場合は、一般的にはハズレと切って捨てられるレベルの作品ばかりなので、あくまでも「低予算独立プロ御用達になってからのセガール作品としてアタリかハズレか」という、とびきり低レベルの独自の判断基準においてだが。
 御大の次回作はRuslan。かつてロシアン・マフィアの一員だった男が主人公らしい。TWITCHのサイトにあったこの作品に関する記事の見出し「スティーブン・セガールがロシアン・マフィアの一員になる! そして抜ける! それから皆殺しにする!」には笑ってしまったし、トレイラーの映像では、ダブルを使わずによく動いているように見えるのだが。いや、いつも騙されてきたし、Against the Darkの酷さからすると、きっとまたがっかりするんだ。もう絶対に注文なんかしないぞ。ちょっと待てば、レンタルで二百円じゃないか。WOWOWとかCSでもやるじゃないか。だから、ぜったいに大枚はたいてAmazon.comから取り寄せたりはしない! 多分・・・。

by broncobilly | 2009-02-17 01:30 | 映画評
<< キネマ旬報 "幻の怪演技&quo... >>